筆者プロフィール
- 重度障害のある方に向けた、フルオーダーメイドの車いす・座位保持装置の作成・販売に3年間従事
- 退職後、大学院に進学し小学校教員免許を取得
- 30代で公立小学校教員採用試験に合格
- 現在は教員10年目、2児の父(全学年の担任経験あり)
本記事では、社会人や主婦として働きながら小学校教員採用試験に挑戦する方に向けて、私自身の実体験をもとに、
- 小学校教員の待遇
- 教員採用試験の概要
- いつ、どのように対策を進めるべきか
を具体的にお伝えします。
小学校教員の待遇について
まず、社会人の方が最も気になるであろう「待遇」について触れておきます。
- 給与:一般的な平均水準(残業代はありませんが、賞与は年2回支給)
- 休日:年間約125日(土日祝+長期休業 ※春休みは数日の場合が多い)
- 福利厚生:公務員として比較的充実(私は育児休業を5か月取得しました)
一般企業と比べて突出した高収入ではありませんが、雇用の安定性や福利厚生を重視する方にとっては、十分に検討する価値のある職業だと感じています。
もちろん業務量の多さなど、厳しい側面もありますが、それについては別の機会に詳しくお伝えします。
小学校教員採用試験の概要
教員採用試験は全国の自治体で実施されており、多くの場合、
- 1次試験:4〜6月
- 2次試験:7〜9月
に行われます。
主な試験内容は以下の通りです。
- 筆記試験:一般教養、教職教養
- 面接試験:個人面接、集団面接、模擬授業
- 実技試験:ピアノ、歌唱、絵画、運動など
また、自治体によっては社会人経験者枠が設けられ、試験の一部が免除される場合もあります。
必ず志望自治体の公式情報や過去問を確認しておきましょう。
社会人・主婦が合格するための勉強スケジュール
ここでは、1年間を一つの目安として、現実的な対策の進め方を紹介します。
対策の基本的な順番
- 筆記試験対策
- 面接対策
- 実技試験対策(苦手分野がある場合は筆記と並行)
① 筆記試験対策|まずは過去問から始める
最初に取り組むべきは、過去問演習です。
理由は、自治体ごとの出題傾向を把握できるからです。
例えば、
- 歴史は近代よりも中世が多い
- 教職教養は法規が頻出
といった特徴が見えてきます。
最初の3か月程度は、
- 出題傾向の把握
- 自分の得意・苦手分野の確認
- 勉強のリズム作り
を目的に取り組みましょう。
その後、問題集を追加し、試験日まで繰り返し演習を重ねていきます。
② 面接対策|勉強が軌道に乗り始めた頃から
筆記対策が進み始める4〜6か月目頃から、面接対策を始めるのがおすすめです。
- 子どもに何を伝えたいのか
- どんな教師を目指しているのか
- なぜ教員になりたいのか
これらを言語化することで、学習意欲そのものが高まるという効果もあります。
③ 実技試験対策|残り3か月で仕上げる
実技試験は、直前の3か月で集中的に対策するとよいでしょう。
ただし、苦手分野がある場合は早めの着手が必要です。
ちなみに私は、ピアノが苦手だったため、試験の10か月前から毎日15分ずつ練習を続けました。
試験まで時間がない人へ
「試験まで残り3か月しかない」という方もいるかもしれません。
その場合でも、今から準備を始める意味は十分にあります。
私のおすすめは、
「本気で勉強しつつ、一度受験してみる」ことです。
理由は、
- 受験者層や会場の雰囲気が分かる
- 試験本番を体験できる
- 次年度に向けた強い動機づけになる
からです。
社会人や主婦の方は、隙間時間の使い方が合否を左右します。
移動時間に面接対策、5分空いたら過去問を1問解くなど、日常の中に勉強を組み込む工夫が重要です。
おわりに
教員の仕事は決してきれいなことばかりではありません。
自分の未熟さや、人の厳しい一面と向き合う場面もあります。
それでも、子どもの成長に直接関われる仕事は、他ではなかなか得られない大きなやりがいがあります。
思い立った日が、最も早いスタートです。
いつか教育現場で、一緒に働ける日を楽しみにしています。

