暮らしのなかで芽生える算数のまなざし

家庭でできる実践例

🍗 ナゲットをめぐる“数遊び”の時間

夕飯の食卓にナゲットを出すと、8人の孫たち(1歳〜11歳)がそれぞれに面白い反応を見せてくれます。
大急ぎで作って出した夕食のお皿のナゲットから、数をめぐるひらめきや学びが自然に始まるのです。


🐣 年齢ごとのユニークな反応

  • 1歳児:もう待ちきれず、さっそく食べ始めています。
  • 2歳児:ただ「早く食べたいな」と思いながら、大きいナゲットを狙っています。
  • 3歳児:「そっちの方が多い!」と見た感じだけで気づき、数を比べようとします。
  • 4〜5歳児・数えるのが得意な子:「ひとつ、ふたつ…」と、得意げに数えて見せてくれます。
  • 6〜11歳児:さらに発展して「こっちの方が1個多い」と、数を“量”として捉えて比較・分け方を考え始めます。

同じ場面でも、年齢によってこんなに違った世界が広がっているのです。


🌱 食卓は“算数のたまご”の宝箱

「ひとつずつ数を数える」
「数を順番に唱える」
「多い・少ないを比べる」
「分け方を考え(公平さや年齢に応じた配慮も)」

いつもの夕飯のひとコマが、算数の基礎を育てる“数遊び”の時間になります。
特別な教材も必要なく、生活の中で自然に学べるところが魅力です。


💡 大切なのは「違い」を楽しむこと

まだ待つのが苦手な子、数えるのが好きな子、比べられる子…。
みんな違う段階にいて、それぞれが自分なりの成長を見せてくれます。

「できる・できない」ではなく、大人はその瞬間の姿を観察しながら、子どもと一緒に学びの場として工夫し楽しむことが大切なのだと思います。
だから、私はこのナゲットをめぐる食卓の光景を“算数のたまご”と呼びたいのです。


✏️ まとめると、「夕飯のナゲット」ひとつが、子どもたちの算数の芽を育てるきっかけになっているのですね。

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