子どもの計算ミスが多い時は小学生段階から見直そう!

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「計算ミス」はミスじゃない。

子どもが計算ミスを繰り返す意味とは何でしょう?

テストに出題されるような計算問題は1問の計算の中に10回以上のたし算・引き算のような単純計算が含まれています。

「足し算、引き算、掛け算なんか小学生の低学年レベルじゃないか」などと馬鹿にしてはいけません。

テスト問題をスポーツに例えるならば、小学生で習う一桁の足し算、引き算、掛け算は手や足に動かせるかどうかと同じレベルの超重要な能力と言えます。

走る時、手や足を目で見て確認しながら動かすでしょうか? 「走る」ことに集中できるように手や足は無意識に反射レベルでスムーズに動かせる必要がありますね。

計算もスポーツと同じです。 

1桁の足し算、引き算、掛け算は考えずに反射レベルの速度で出来る必要があります。

お子さんに以下に当てはまる項目を確かめて下さい。

小学生が出来て当たり前の内容と思われがちですが、実際にはこれらの項目に当てはまる人が大勢いるのです。是非、勇気を出してチェックしてみて下さいね。

これらの項目に当てはまるものがある場合、複雑な計算問題を解くときに非常に不自由な思いをすることになります。

その理由を「2桁✕2桁」と、「3片✕3桁」の計算の違いを例にあげて説明していきましょう。

3桁の筆算には19個のたし算と掛け算が隠れている?!

2桁✕2桁と、3桁✕3桁の計算はどんなに違うのでしょう。

そんなに違わないと思っていませんか? ところがこの2つの問題、含まれる1桁の計算量に注目すると全く違うのです。

例えば38✕47と、386✕473ではどうでしょう。

2桁どうしの掛け算の場合は、一桁の掛け算が4回、足し算が4回、合計8個の計算を頭の中で行います。一方、3桁どうしの計算では掛け算が9回、足し算が10回の合計19回の1桁の計算が出てきます。しかも、その中で繰上りがある足し算が3回含まれています。

つまり、何と倍以上も暗算をしなければならないのです。倍以上の計算をするとなると間違いの発生は倍以上、一挙に増えるわけです

こうなってくると、1桁のたし算、引き算、掛け算は反射レベルの速度で且つ、間違うことなくスラスラと出来ることが絶対条件になることが分かりますね。

「計算ミス」は「ありがたぁ~い重要サイン」!

ありがたい理由、それはこれまで説明してきたように「ミス」が起こる当然の工程があるからです。

子どもは「うっかりミス」だと思っているでしょう。「次はゆっくり注意すれば大丈夫」と言うかもしれません。

でも、それは違います。「うっかり」は「うっかり」ではないのです。

特に”繰り返す”うっかりミス」これは、反射レベルで正解できない1桁の単純計算が存在する場所を教えてくれています。

ミスは様々な未熟さによってよって生まれます。計算ミスはその子の学んできた道のりの未熟な部分を教えてくれるのです。ミスの出どころを探り解決することで、一挙にお子さんは学力アップします。

しかも弱点となっている場所は小学生の時に学んだ内容です。つまり、とても簡単な内容なので、意識してトレーニングすれば克服にそれほど時間と労力はかかりません。とってもお得だと思いませんか?

ミスをすることでこどももがっかりします。でもその時に「大丈夫。これではっきりしたんだよ。✕が付いた場所をよく考えてみよう。きっと苦手なところがわかるよ。よかったね」と言ってあげて下さい。

また、その時にもう一つ大事なことは間違った書き方をした答案用紙を残しておいて、後で良く調べることです。間違いのある答案用紙はミスの原因を探し出すあなただけの大事な道具そのものなのです。

お子様と一緒に「繰り返すミスを」見つけた時には是非「これこそ宝物なんだよ!」と教えてあげて下さいね!

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